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ウィルスの脅威

「月に160万件が新たに発生」 先日受講した情報セキュリティのセミナーで聞いたもので、新種のウィルスの数です。これだけの数のウィルスが毎月のように作成され、全世界にばらまかれているのです。
ウィルスのリスクは高まっています。対策が十分かどうか、今一度見直す必要があるのでないでしょうか。

たくさんのウィルスがばらまかれる原因は、素人でも簡単にウィルスを作成できることにあります。検索サイトで「ウィルス作成」とキーワードを入力すると、作成方法や作成ツールに関する情報がたくさん出てきます。こうした情報をもとに、専門的な技術を持たなくても簡単にウィルスができてしまうのです。
そのため、ワクチンソフト(ウィルス対策ソフト)メーカーでは、対策が後手に回ることもあるようで、最近ではウィルスを発見しても駆除まではできずに隔離するだけということが多くあります。

ウィルスと一言で言っても様々な種類があります。狭義の意味のウィルス、ワーム、スパイウェア、ボット、などです。最近ではこうした悪意のあるソフトのことを総称して「マルウェア」と呼ぶこともあります。

ウィルス対策のためには、ワクチンソフトを使うことは基本ですが、それ以外にも以下のような対策を実施することが必要です。

●ワクチンソフトが最新版になっていることを定期的に確認する
パターンファイルと言われるウィルス情報を格納したデータベースを最新版にすることだけでなく、ワクチンソフトそのものも最新版にしておく必要があります。ワクチンメーカーは新しいウィルスに対応するためにソフトウェアの更新も行っています。
そのためには、ワクチンソフトを自動的に更新する設定にしておく必要があります。パソコンをインストールしたときには自動更新に設定してあったのに、パソコンの動作が遅くなるからという理由で、設定をオフにしたりアンインストールする社員もいますので、定期的に設定状況を確認することも必要です。

●基本ソフト(Windows)のUpdateを行い、常に最新の状態にする
基本ソフトにセキュリティ上の脆弱性が見つかることがあります。その場合、基本ソフトメーカーは、パッチと呼ばれる修正版をすぐに提供しています。これを自分のパソコンに設定する作業がUpdateです。こうした修正版は週に1回程度は出ていますので、手作業で行うのは面倒になります。そこで、自動Updateがされるような設定にしておくことが必要です。
また、メーカーのサポートが終了した基本ソフトに関しては、この修正版は作成されませんので、サポートが終了する前に新しい基本ソフトに入れ替えることも必要です。ワクチンソフトもサポートが終了している基本ソフトには対応しないことになっています。

●アプリケーションソフトもUpdate 版が出たら、最新の状態にする
同じように、アプリケーションソフトにも脆弱性が見つかることがあります。特に、インターネットを利用するブラウザソフトなどは要注意です。ホームページがウィルスに感染していて、そのページを見ただけでウィルスに感染するケースもあります。こうしたことを防ぐには、ブラウザソフトを最新の状態にしておくことが必要になります。

●USBなどの外部記憶媒体を扱うときは慎重に行い、特にプログラムなどは安易にクリックしない
ファイルをコピーするときにUSBを使うと非常に便利ですので、日常的に行われています。しかし、USBによるウィルス感染が近年非常に増えています。特に、ウィルス対策が不十分な企業が持っているUSBを使うときは要注意です。ワクチンソフトが動作していることを確認した上で、USBをスキャンしてから使用するなど慎重にコピー作業を行うことが必要です。
また、USB内にあるプログラムを安易にクリックしないことも必要です。このプログラムがウィルスそのものであることがあります。クリックしたとたん、ウィルスに感染ということになります。

●フリーソフトなどを安易に使用せず、安全であることが確認されたものを使用する
ホームページなどから簡単にフリー(無料)のソフトが入手できるので、そうしたソフトを使っている人も多いと思います。しかし、こうしたソフトの中にはウィルスに感染しているものも多くあり、要注意です。フリーのソフトを使用する場合は、ウィルスに感染されていないことが確実なものを使うようにすることが必要です。できることならば、フリーソフトの使用は禁止することが望ましいです。

社内にITに詳しい(正しい知識を持っているということが条件)社員がいる場合には、そうした社員を管理者として、上記のような対策を確実に実施する体制を構築することをお勧めします。また、そうした社員がいない場合は、外部に委託するなどして正しい対策を実施する必要があります。
中途半端な知識や情報で、効果の薄い対策を行っても徒労に終わります。また、場合によっては大きなコストになることもあります。専門家を上手に使って、安全で安心なIT環境を整備しましょう。

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